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2015.12.05(土)

#staff9

大阪府の老人ホーム サ高住

大阪府は東京都に次ぐ日本第二の都市です。人口は東京都、神奈川県に次いで全国3位、県内総生産は全国第2位と、西日本における経済の中心地として日本だけでなく世界にもその名を馳せています。人口の多さに比例して老人ホームの数も多く、費用、そして設備面において選択肢は幅広いものとなっています。

老人ホームが集中しているのは、大阪市を中心に、吹田市、豊中市、箕面市といった北摂地区。逆に、堺市以南は施設数が少なくなっており、人口の多さによって二極化が進んでいる感は否めません。

費用面で見てみると、施設が集中している地域は地価も高く、それを反映するように入居一時金1000万円以上、月額利用料も15~20万円、中には30万円近くするところもあります。かと思えば、入居一時金が0~数十万円、月額利用料も10万円前後という施設もあり、予算に応じて選択できるようになっています。また、大阪府南部では全般的に低予算で利用できる施設が多くなっているので、予算に応じてエリアを決めるというのも一案と言えるでしょう。

費用が高い施設では、認知症患者の対応はもちろん、24時間の看護体制が敷かれていたり、終末期医療に対応していたりと、充実したサービスが展開されています。その反面、費用が安い施設では“健常者向け”といった条件があるところが多く、利用者それぞれのニーズに対応した選択が可能です。また、昨今では高齢者住宅や「サービス付き高齢者向け住宅」、いわゆるサ高住といったスタイルの施設が急増しているのも、大阪府の特徴です。

大阪府の総人口は、平成23年現在で約886万人、そのうち65歳以上の高齢者は約201万、高齢化率は22.7%となっています。平成47年には高齢化率が35.0%にまで上昇すると推測されており、中でも特に75歳以上の高齢者の増加が著しく、逆に生産年齢人口(15~64歳)は人口の約半分に減少すると見込まれており、待ったなしの超高齢社会に突入することが予想されています。

そのために大阪府では、2012年3月に人口減少社会の到来をテーマとした「大阪府人口減少社会白書」を制定。「安全で安心して暮らせる定住都市・大阪」、「日本の成長エンジンとして持続的に発展する都市・大阪」の実現を目指すべく、様々な改革に取り組んでいます。特に「アクティブシニアがあふれる大阪事業」や「地域リハビリテーション推進事業」といった事業では、高齢者が充実した余生を送るための取り組みに配慮がなされており、来る超高齢社会に向けて着々と体制を整えていることが伺えます。