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2014.05.31(土)

#落合 英之

外断熱は奥が深い!!

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建物の外壁には必ず断熱材を使います。

断熱材と言っても様々な種類やメーカーがあります。

また内断熱と外断熱があります。

現在の日本の建築物はほぼ内断熱が多いのです。

先進国のヨーロッパなどは、ほぼ100%外断熱となっています。

数年前にドイツに出張しているときにたまたまアパートの外壁の外断熱改修工事に

出くわしました。

建物の構造は鉄筋コンクリートで30cmほどのかなり厚めの断熱材が交換されていました。

そもそも日本の団地などは鉄筋コンクリート構造で断熱材などは使用されていませんでした。

断熱材の無い鉄筋コンクリート造の建物の住み心地はどうなると思われますか?

昭和40年代に公団などに住まれていた経験のあるかたはご存じかもしれませんが!?

夏は外壁に太陽の熱が直接つたわりかなりの暑さで冬は冬で外気温が直接外壁から

室内に伝わり暖房が無ければ外なのか室内なのかわからい状態になる。

そのような経験をされたことがある方もたくさん居られることでしょう。

無断熱の鉄筋コンクリートの住まいで真冬に室内を暖めるとどのような現象が起きると

思われますか?

それは結露です。

夏にグラスに氷が入った飲み物のグラスの周りに水滴が付着する現象が建物で起こるのです。

外壁が冷たいグラスの中で室内は暖かいグラスの外側だとします。

そうすると室内の水蒸気が水滴となり室内側の冷たい壁にたくさん付着し雨漏りのように

壁に水滴がしたたり落ちるのです。

またその水がカビの原因となりまたそのカビを餌にするダニが繁殖しダニの死骸がアレルギーやぜんそくなどの原因になるのです。

日本ではまだまだ外断熱が使用されていませんなぜなら建築コストが高くつとの理由で内断熱が主流となっています。

コストが高いとされる外断熱の良さはコストのアップ分よりはるかに上回ります。

外断熱工法は鉄筋コンクリート造の建物との相性が抜群に良いのです。

なぜかを説明させていただきます。

鉄筋コンクリートは蓄熱性能が有るのはご存知でしょうか?

コンクリートは24時間かけて熱を吸収しまた24時間かけて放熱するのです。

外断熱にすると外気温に影響を受けずに一度、室内温度を空調機で一定温度に設定すると

ほぼ365日均一温度になると言うデーターがいくつもでています。

真夏にエアコンなしで過ごされているかたも多々居られるようです。

またコンクリート構造は夏の暑さでコンクリートが膨張し冬の寒さで伸縮します。

この膨張と伸縮を繰り返しコンクリートにクラック(ヒビ)が入りそのクラックの間から雨水や湿気が入り込み

コンクリートの中の鉄筋が錆びて膨張し余計にコンクリートのクラックを広げてまた雨水を入りやすくし

その悪循環が起こります。

そして鉄筋コンクリート造の法廷対応年数は47年とされています。

しかし外断熱構造にすると外気温の影響を受けにくいので伸縮や膨張がないので

建物が100年200年と長持ちするのです。

そうすると建て替えが発生しないので資産価値としては2~4倍になるという計算となります。

また光熱費も内断熱の建物よりも年間通じて低く抑えられるので多少建設コストが高くても

鉄筋コンクリートの外断熱構造をおすすめします。

健康面でも外断熱のほうが有利になるでしょうね!!

 

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