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2016.12.16(金)

#黒木 菜緒

業界研究を1から始める学生が抑えるべき3STEP

皆さんこんにちは。採用担当の黒木です。

様々な大学の学生さんの話を聞いていると、現時点で明確な差が出てきているようです。

夏のインターンシップで8社ほど幅広い業界を受けた学生さんもいれば、結局1社も参加しなかったという学生さん。

今悩んでいることや電話対応の仕方など、感覚値として同じ就活生とは思えないほど全く違います。

 

「大学からも言われ始めているし、周りも動いているからそろそろ就活を始めなければいけない」という焦りはあるけど、実際どこから始めていいかわからないというのが本音ではないでしょうか。

そんなとき何から手をつけるかというと、とりあえず名前の知っているメーカーや商社など企業名から入っていこうとする学生が多いようです。

実はこれ、あまり良い方法とは言えません。

確かに、名前の知っている企業だと「なんとなくかっこいい」ような気がしますし、入社したいという意欲も生まれてくるかもしれません。

しかし企業のネームバリューで志望業界や企業を決めてしまうのはあなたの視野を狭くしているに他なりません。

 

ではどうすればよいのか?

そんな学生さんがまず着手しなければならないのが業界研究です。

ということで、今回は業界研究のポイントについて書きたいと思います。

 

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目次

・そもそも業界研究はなぜ必要なのか?

・STEP1 業界研究の目指すべきゴールを理解する

・STEP2 どんな業界があるのか広く知る

・STEP3 興味があるのはどこか?志望業界について調べる

・まとめ

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そもそも業界研究はなぜ必要なのか?

 

世の中には普段見ることのできない業界が数多く存在します。

サービスや食品といった身近な業界から、製品の材料や部品を作っているような中々私たちの目に触れない業界など、実に様々です。

例えば、あなたの持っているそのスマホ。

そのスマホがあなたの手元で性能を発揮するのに、どれだけの企業が関わっているかご存知ですか?

スマホメーカーと言えばアップルやサムスンを想像するかと思いますが、この会社だけではスマホはできません。

まず、電子部品を考えてみると、イメージセンサーのソニーや半導体樹脂基盤の京セラ、コンデンサーのTDK、振動モーターの日本電産、光学フィルムの日東電工、フィルターの村田製作所、カメラやスイッチのアルプス電気、LEDやダイオードのロームなど思いつくだけでもこれだけあります。

さらに、上記の会社が製品を作るために必要な機械や材料を仕入れたり、作ったりしている企業もあります。

もっと言えばスマホを販売するauやdocomo、ソフトバンクがありますし、通信システムを考えればNTTなども関わってきます。

このように製品一つにしても電子、半導体、機械、化学、通信、卸といった様々な業界が関わっていることがわかります。

業界のことをよくわかっていないうちに【この業界だ!】と絞りすぎてしまうのは、優良な企業を見落とす可能性があります。

だから、知らない業界の存在を知ること、そしてその業界が何をしているか知ることは非常に重要なのです。

 

言い換えれば、業界研究の目的は【視野を広げる】ことです。

視野が広がればそれだけ選択肢も増え、自分の満足の行く就活に繋がります。

マイナビのデータによると、約4割の学生が就活スタート時と終了時で志望企業や業界が変わったと答えています。

そもそも、知らなければ業界も変えようがないわけです。

【知らない】というのはイコール【機会損失】になるわけですから、業界を知るというのは非常に重要です。

 

 

STEP1 業界研究の目指すべきゴールを理解する

 

前章で業界研究の重要性を書きましたが、業界を知って終わりではありません。

それを自分自身の就活に落とし込んでいく必要があります。

業界研究は学校のテストの様に「ここまでやれば十分」という決まった基準はありませんし、調べようと思えばどこまででも調べることができます。

ここでは以下のことが自分の言葉で明確化できる状態を一つの目安として挙げたいと思います。

 

  • なぜその業界を志望するのか?他業界ではだめなのか?
  • この業界では自分のこんな能力を発揮することができる。
  • 志望業界の現状と将来性、またその中でどうしていきたいか。

 

この項目を明確化しておくと、エントリーシートや面接の場で役に立ちます。

さらに、自分がその業界で活躍している場面を想像することによって、自分の性格や能力の再発見を行うことができるため、自己分析にも繋がります。

おそらく、すぐに明確化することは難しいでしょう。

繰り返し業界のことを調べたり、話を聞いたりすることによって、理解が深まり、整理することができてきます。

就活中常にバージョンアップさせていくことを意識していくことをオススメします。

 

 

STEP2 どんな業界があるのか広く知る

 

繰り返しになりますが、やりたいことや進みたい業界が絞り切れていない場合は多くの可能性をまずは見てみましょう。

業界の概略を知る方法として本とネットの2パターンをご紹介します。

 

まず本の場合。

日経経済新聞社などから【業界地図】が販売されているので、それを利用する方法です。

さまざまな業界が広く網羅されているので、業界ごとの市場のシェア率などを知ることができます。

他にも東洋経済新報社が発行している就活四季報がオススメです。

就活四季報は企業から掲載料を貰わずに作成しているため、客観的な企業情報を得ることができます。

さらに5000社以上の企業情報が業界別に掲載され、同業他社の比較など貴重な情報を得ることができることも魅力の一つです。

 

次にネットの場合。

マイナビやリクナビ、朝学、内定ラボなと就活生向けポータルサイトに業界研究用のページがあります。

業界の全体像を理解するのに適しているため、始めの取り掛かりに向いています。

さらに、イベントやセミナーといった様々なコンテンツを網羅しているので、新たな情報源の情報をキャッチしやすいと思います。

企業情報が解禁されるのは3月からですが、それまでも勉強になる情報は沢山あるので、参考にしてみるとよいでしょう。

 

 

STEP3 興味があるのはどこか?志望業界について調べる

 

各業界のことの情報が集まってきたら、おのずと興味のある業界というのが見えてくるかと思います。

そうしたら、まずその業界の代表的な企業について調べてみましょう。

例えば車業界だったらトヨタやホンダ、繊維だったら東レといったように、パッとイメージできる企業でOKです。

その企業のウェブサイトや採用ページ、新聞やニュースの記事、販売書籍などを探して見てみましょう。

ポイントは企業の主観的な目線の情報、客観的な情報の両方を見ることです。

そうすることによって、業界の今後の展開やその企業のアプローチ方法、社会が関心を持っている点などが見えてきます。

それを数社行い、相違点を見つけていくと、おのずと業界の歴史や進んでいく方向性が見えていくでしょう。

 

注意点は調べて満足しないことです。

STEP1にも書きましたが、最終ゴールは自分の就活に落とし込むことです。

興味のある業界をいくつか調べたら、その業界を比較してみましょう。

自分の興味を持った業界の共通点を明確にすることによって、自己分析にも繋がります。

STEP1に書いた質問に答えてみて、繰り返しバーションアップしていきましょう。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

解禁まで時間もありませんから、業界研究を業界を知るためだけで終わらすのは効率的とは言えません。

面接やエントリーシート、自己分析を踏まえての業界研究を行っていきましょう。