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2016.08.27(土)

#staff3

住宅ローンの借り入れが急増  「マイナス金利」とは?

 

 

家計にも広がる「マイナス金利」の余波

日本人のメダルラッシュで湧いたオリンピックは、大変な盛り上がりを見せました。人気二世タレントの不祥事や、国民的アイドルグループの解散報道など芸能面では大きなニュースが舞い込んでいます。それでは経済面に目を向けてみましょう。今年の一月下旬に導入され、新聞やテレビなど様々な媒体で目にする機会が多い「マイナス金利」は皆様ご存知ですか?通常の場合、私達が銀行に預金すると、微々たるものですが利子がつきます。そしてその利子が少しずつ増えていきます。これが、マイナス金利になると、預金している分の利子を、銀行へ払わなければならなくなります。これがマイナス金利です。日銀と金融機関との間でマイナス金利になったということは、少なからず私たちの家計と金融機関との間の金利にも影響してきます。すぐにマイナスということにはなりませんが、これまでより引き下げられ、将来的にはマイナスになることもあるかもしれません。具体的には、住宅ローンや自動車ローンの金利もさらに低くなり、もちろん預金利子の金利も低くなる可能性があります。今回は住宅ローンに絞っていきます。

 

住宅ローンとマイナス金利

日銀のマイナス金利を受け、住宅ローンの借り換えが急増しています。また、メガバンクでの住宅ローンの借り換え申し込みは軒並み、前年同月比を上回っています。各銀行が住宅ローン金利雄過去最低水準に引き下げたのが主な要因になっています。借り換えだけでなく、新規の申し込みも前年同月比の2割強にも伸びています。このマイナス金利による住宅ローンの借り換えで得をすると言われているのは、①住宅ローンの残高が1000万円以上の方②返済期間が残り10年以上の方③今借りているローンとの金利差が1%以上の方があげられます。借り換えると月に1~2万円程度の負担が減るとの声もあります。

 

注意すべきポイント

借入残高の1%が10年間税額控除で戻ってくる住宅ローン減税を組み合わせると、最初の10年は支払利息より控除分の方が多くなり、事実上のマイナス金利と言える例も出ます。しかし、11年目以降は大幅な返済負担が増えるため、「減税期間後に一括で繰り上げ返済しない限り、最終的にマイナス金利になることはない」との見方もあります。

 

最後に

住宅においても「住宅ローンは手元にお金があるなら早く繰り上げるべきだ」とよく聞きます。もちろんその通りです。言い方を変えれば借金ですから早く返済して楽になった方が良いのは明らかです。しかし、それは場面ごとに考え方が変わってきます。例えば相続対策と言う観点から見てみましょう。相続対策と聞けば真っ先に「節税」というイメージが出てくると思います。でもこれは実は間違いなんです。相続で一番初めに行うべきことは「納税資金の準備」です。相続税の納付は相続人が行いますが、現金化しにくい不動産などを相続したら手元に現金がないと痛い目になります。特に今は超低金利、マイナス金利なのでこれを機に相続の観点で見て住宅ローンを活用をご検討してみてはいかがですか。