今後のサ高住は？

　国交省は財政難の中で年間300億円の予算を投入しサ高住の建設費の1割の補助金を出します。
財務省はサ高住の取得税・固定資産税減額と減価償却の3つの減税を実行しています。
この2つの制度を合計すると、サ高住1棟の建設費を約3億円とした場合、なんと5千万円相当の補助金になるのです。
国はサ高住を年間3万戸以上、10年間で30万戸以上を『民間』に建設させたいので、これだけ手厚い補助金で誘導しています。

一方で、内容が同じでも『有料老人ホーム』をやれば補助金はありません。
私は高齢者の介護生活を『施設』ではなく『住宅』でお世話できます。
サ高住の経営は企業の利益を目的にしていません。
『有料老人ホーム』なら入居一人当り介護報酬が月に28万円から38万円。
『サ高住』は介護制度の違いで、一人8万円から10万円です。

平成27年11月末時点で、日本のサービス付き高齢者向け住宅の登録状況は5,813棟　188,595戸です。
法改正が行われた平成23年から4年間で約18万戸以上ものサ高住が建設されています。
特に大阪は全国でも一番棟数が多く、現在497棟ものサ高住があります。

急激に増加しているサ高住ですが、国が目指す30万戸にはまだ届いていません。
今後も増加傾向にあるサ高住ですが、増加するにあたり、より高齢者に沿ったサービスが必要になってくるでしょう。