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2015.10.24(土)

#落合 英之

RC外断熱工法

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あまり気にされていない断熱

鉄筋コンクリート造の建物には

内断熱(外壁コンクリートの部屋側)と

外断熱(外壁コンクリートの外側)の

2種類があります。

しかし鉄筋コンクリート造で内断熱

を採用しているのはおそらく日本だけでは

ないでしょうか?

また昭和49年以前の公団などの

建物は無断熱だったようです。

どちらがいいのでしょうか?

の性質で考えてみると

コンクリートは夏の温度で膨張します。

また逆に冬の温度で縮みます。

コンクリートはこの温度変化で伸縮を繰り返し

ひび割れが起こります。

またこのひび割れに雨や風が入り

コンクリートの中の鉄筋が錆びて膨張します。

そしてその膨張がひび割れを大きくします。

その悪循環でコンクリートの寿命が短くなるのです。

そこで、なぜ外断熱がいいのでしょうか?

外壁コンクリートの外側に断熱材を取り付けると

いうことは、外壁コンクリートが外気温の影響を受けにくい

ので、コンクリートの温度が一定に保たれるということになります。

なので、コンクリートの伸縮がなくなり寿命が延びるということになります。

コンクリートの寿命が延びるとなぜいいのか?

建物も建設費は躯体の費用が約半分といわれています。

5000万円の家を200年で4回建て替えると2億円

しかし200年で内装だけを4回リフォームすると1億円

という計算になります。

また鉄筋コンクリートは大きくスパンを飛ばせるので

その時代に合った間取りを形成することが容易になっています。

スケルトンインフルと言った考え方です。

またコンクリートには蓄熱という性質があるので

外断熱にすることで室内の温度が1年を通してほぼ一定

となります。

簡単に言うと洞窟の中の温度が1年中ほぼ一定という

原理に近いものです。

なので鉄筋コンクリートの建物を考えておられるのであれば

外断熱工法をお勧めします。

 

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