ディズニー的思考法

ディズニーランドにはカストーディアルという職種がある。白いコスチュームに身を包み、パーク内で場所を問わず現れる、ほうきとちりとりを持ったキャストだ。
彼らは、単純な掃除係りだと考えてはいけない。キャストの間ではなりたいと希望する人の多い、大変重要な役割を担ったポストなのである。
カストーディアルは、大体巡回する範囲やコースが決められている。しかし彼らはそれに固執することはない。
ゲストが「夢」の国を楽しんでいるのだから、それに似つかわしくないごみや汚れがありそうなところを自分で判断して探し出し、何事もなかったようにきれいに始末するのである。それは、決められた時間に決められたコースとしてではなく、ゲストの動きや人数などから予測して行動に移しているのだ。彼らはトイレをはじめとするパークの清潔を保つ役割を担っているが、それが仕事の目的と言うわけではない。
ゲストが「夢」の国を楽しみ、「笑顔」でいられるようにすることを目指しているのだ。掃除はそのための手段に過ぎないのである。

仕事の本当の目的を常に忘れずに、周りを見渡せるようにしていこうと思いました。